少し前に↓の本を買いました。
この本がいろんな意味ですごかったので、ご紹介したいと思います。
ケトン体との出会い
まず、この本を買ったきっかけは息子君のけいれんにあります。
以前記事にもしましたが、我が家の息子君は度々けいれんを起こします。
www.cocoromochiron.com
熱が出たときやウィルス感染したときに起こします。
でも、熱がないときにも起こしたりするので、てんかんが疑われ脳波をとったことも4回程あります。
その度に脳波は正常。
「もう少し大きくなったらけいれんも落ち着くと思うけど・・・」
と、主治医と相談し、けいれん予防の座薬でしのいでいました。
しかし、5歳を超えてもけいれんはまだおさまる様子はなく。
この冬は2回も起こしてしまいました。
なにか対策はないものか・・・。
てんかんのことを調べていたら「ケトン食」と言うものが目に止まりました。
欧米で小児の難治てんかんの治療として
「ケトン食療法」
というものがあり、日本でも2016年から正式に認められた。とのこと。
子供へのケトン食療法は、ちゃんと医師と相談ししなくてはいけないのですが、とりあえず知識として知っておこう、と上記の本を購入しました。
すごい本のすごい点
しかしこの本、読んでみるとツッコミどころが多いのです。
いやほんと、すごいな…と度々独りごちてしまいました。
すごい点その壱〜すごいってタイトルがすごい
まず、本のタイトルに「すごい」ってつける点がすごい。
すごい、って私もよく使っちゃいますけど、出版に関わる言葉のプロが使う言葉にしては安直過ぎるのでは…。
でもむしろ堂々と言い切るとこが、すごい。
ちなみに「スゴイダイズ」って豆乳ご存知ですか?
ダイズも糖質制限食材の最たるもの。
糖質制限がからんでくると、スゴイ、って言いたくなるのかしら。
すごい点その弍〜色々唐突過ぎてすごい
この本の趣旨は、糖質の摂取を少なくし(糖質制限)、ケトン体をエネルギー源にすることで様々な病気を改善できる、というもの。
冒頭から、いかに糖質制限・ケトン体が素晴らしいかが語られています。
が、ちょっと待って。
ケトン体に関しての説明がない。
ケトン体なんて、一般人には馴染みがないのだから、まず始めに説明して欲しいのですが…置いてけぼりです。
読み進めると、途中でちょろっと説明が出てきます。
ちなみにケトン体とは。
ケトン体とは
ケトン体とは、空腹時や睡眠時などに脂肪酸が燃焼する時、肝臓で作られる物質のことで、心筋、骨格筋など人体の多くの組織のエネルギー源となります。
出典:Copyright THE MAINICHI NEWSPAPERS. All rights reserved.
ケトン食とは
食事療法の一つで、摂取エネルギーの60~90%を脂肪で摂るというもの。糖・炭水化物の摂取を極端に減らすことにより、体内でエネルギー源として通常使われている糖が枯渇し、代わりに脂肪が分解されてケトン体体が生じ、これをエネルギー源として利用する。
出典:©The Asahi Shimbun Company / VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
糖質制限をすると、体内で枯渇した糖に変わって、脂肪が燃焼されるので最近ではダイエット法の代表格としても取り上げられています。
すごい点その参~食べられる物が少なくてすごい
ケトン食は究極の糖質制限です。
ごはん・パン・麺等の炭水化物を筆頭に、根菜、果物も食べてはダメ。
砂糖はもちろんダメ。
食べられるものは、肉・魚・たまご・乳製品・きのこ・大豆・野菜(糖質の低いもの)・海藻です。
もう、食べられる物が少なくてガッカリしちゃいます。
食べることが生きる楽しみの人種にとって、ケトン食は人生の愉しみを9割奪われるも同然。
ならばレシピかたくさん載っていてほしいのに、さほど載っていないのが残念なところ。
すごい点その四~食材も唐突過ぎてすごい
お菓子のレシピにいきなり「サイリウム」と「難消化デキストリン」という食材が出てきます。
間違いなく一般の家庭に常備されていない材料です。
これに関しても説明なし。
サイリウムとは
オオバコという植物の種子で、食物繊維が豊富。水を含むと膨らみます。
難消化デキストリンとは
消化しにくいデンプンで、糖の吸収スピードを遅らせる作用があります。
ふむふむ。して、どこで買えるのかしら?
スーパーにはなかったです。
薬局にあるらしいです。
すごい点その伍~やっぱり糖質制限の効果はすごい
色々茶々を入れましたが、糖質制限の効果は多岐にわたります。
1、糖尿病の改善(ただ、インスリン治療中の人には禁忌です)
2、がん予防、改善
3、予防歯科
4、子供の頭が良くなる
5、アトピーの改善
(本格的な糖質制限は専門家の監修が必要に思います)
確かに糖質の取り過ぎは百害あって一利なしだとは実感します。
糖質の取り過ぎるとイライラしたりしますよね。
砂糖は中毒性があるので、摂取すればするほど欲しくなります。
逆に摂取を控えると欲しなくなってもきます。
楽しみ程度のお菓子は食べて、普段から炭水化物は控えめにシフトチェンジしようと思います。
- 作者: 宗田哲男,藤澤重樹,新井圭輔,今西康次,溝口徹,水野雅登,門脇晋,小幡宏一,長尾周格,三島学
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